お米の豆知識

1. 炊いたごはんに芯ができていたら?

水加減の微妙な違いが、炊き上がりに影響するごはん。 ごはんに芯が残るのは、水加減を間違えたとき、あるいは古いお米を使ったとき、 炊飯器をフタがきっちり閉まっていなかったために圧力が足りないとき、 などいくつか原因が考えられます。

応急手当としては、菜箸の太いところを使い、ごはんの3~4箇所に内釜の底まで穴をあけます。 そして、酒(米3カップで大さじ1杯が目安)または湯を穴の中と全体に注ぎます。 炊きたてなら、ふたをぴっちり閉め再び10~15分蒸らします。少し冷めていたら、もう一度炊飯スイッチを入れます。

2. ごはんが柔らかく炊けてしまったら?

水加減を勘違いして、炊き上がったごはんが柔らかすぎた場合は、炊飯スイッチを入れなおしても、再び硬くすることは不可能です。 軟らかいごはんは一度洗って、雑炊かおじやに。洗ってぬめりを取ることで、ドロリともたついた感触はなくなります。 ただし、また煮すぎるとお米がくずれて、おもゆ状態になってしまうので手早く調理するようにしましょう。

3. おいしいおにぎりのコツは?

結びは「産霊」と書き、天地万物を産み成す霊妙な神霊という意味。 おむすび、おにぎり、握り飯、と呼び名は違っても、愛情のこもったお袋の味であることに変わりはありません。

おにぎりのコツは、炊きたてのアツアツごはんをほぐし空気を入れ一個分を茶碗で軽くまとめてから、 手水をつけ、塩を軽く手のひらにのせて、ギュッ、ギュッとリズミカルに包み込むように形を整えます。

のりを巻くなら、ごはんが少し冷めてから。ごはんに具を混ぜる場合は、水気の少ない素材を選ぶとうまくいきます。 むすび終えたら、ごはんの湯気が消えるまで、ザルの上でよく冷まし、ラップをかけておきます。

4. 「ごはんは頭が悪くなる」はむしろ正反対?

ごはんは優良食品です。「ごはんは頭が悪くなる」というのは大きな誤解。 むしろその逆で脳の働きを助けます。脳の活動エネルギー源は、主にブドウ糖。 米のでんぷんは消化されるとブドウ糖に変化して、エネルギーを脳に供給してくれるのです。

また、ごはんや副食のおかずをよく噛むことで、血液の循環も促します。 毎日の朝食には、ごはんをしっかり食べて、朝から集中力・注意力を発揮してください。